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ぎゃる☆がんシリーズを推す

VR ヘッドセットを買ってぎゃる☆がん 2 にハマった勢いでシリーズの他の作品も買ったという話。 ついでに 3 が出てほしいという願いを込めてここでささやかながら布教を試みたい。

シリーズは 1 作目は XBOX360 から始まり、現在の最新版である 2 は PS4、Switch、PC で 2018 年に発売されています。 私は PC でのみプレイしているので布教対象も現在 Steam で購入可能な 1 作目のリメイクであるりたーんず、 2 作目のだぶるぴーす、 そして 2 になるわけですが、 どれをやればいいかと聞かれれば「女の子の可愛さであれば 2、ゲーム性で言えばだぶるぴーす」をおすすめしたいです。

ぎゃる☆がん りたーんず


「りたーんず」自体は 1 作目のリメイクですが、ともかく 1 作目にして基本的なゲームシステムはここで既に固まっています。 1 日限定で超モテモテになった主人公が視線で女の子をやっつける (= ゲーム中では「昇天させる」と表現されています) ので「ガン・シューティング」というアホなノリは今後のシリーズも引き継がれていきます。 また、敵である女の子はラブレターを差し出してくるのが近接攻撃で、告白のセリフが文字で飛んでくるのが遠距離攻撃です。

一般的なガンシューだと敵の頭を撃つと一撃で倒せたりするのですが、このゲームの場合は女の子によって顔、胸、腰、脚のいずれかが弱点になっていて、 そこを撃つと一撃で倒せる「エクスタシーショット」になります。 ただ問題は初弾で当てないとエクスタシーショットにならないので、例えば腰が弱点の子が出現と同時に前かがみの攻撃モーションになっていると どう頑張っても頭に当てざるを得ない事があってどうせいっちゅうねんという気分になります。

また、女の子を一定数昇天させるとゲージがたまり、満タンになると「ドキドキモード」なる特殊攻撃で昇天させることができ、 同時に画面上に出現していた他の女の子もすべて昇天させることが出来ます。いわばボム的な攻撃ですね。

シリーズの他タイトルにない要素として、クリア後にプレイ可能な DLC の「ドキドキカーニバル」というモードがプレイできます。 モードの内容的にはドキドキモードを延々繰り返すだけのつまらない追加コンテンツなのですが、 ステージ前の小芝居でモブキャラの女の子たちを補完してくれるラジオドラマ的なコンテンツなのはとても良いです。

あとゲーム内容とは直接関係ないけど、声優の山本希望さんはこの作品のヒロイン「兎野 葵」役がデビュー作なんだとか、 はがないの幸村で知ったので大分印象違うなと思いました。

ぎゃる☆がん だぶるぴーす

シリーズ 2 作目で、基本的なゲームシステムは 1 作目と同じですが、ステージ間に「購買部」で基本ステータスを強化できたり 「依頼」という形でステージ中に特定目標が設定されたりという新要素が追加されています。

この作品でライバルキャラ?になる悪魔の「くろな」が初登場します。 声優は藤田咲さん。私的には「WORKING!!」のまひるなのですが、一般的には初音ミクの人ですか。 で、くろなは手下の「ミニくろな」を女の子に取り憑かせていて、取り憑かれている子は弱点が無効になるのに加えて 告白セリフの変わりにガチ罵倒セリフを投げつけてきます。 なので取り憑かれている子が出現したらミニくろなをショットで剥がすのが再優先になります。


また、大きな新要素として障害物を透視して壁越しに女の子を撃ったり、この状態で女の子を凝視するとスリーサイズを解析したりできます。 解析結果はギャラリーモードで確認することが出来ます (笑)

1 作目からの改善点として、エクスタシーモードが初弾でなくても有効になったので、先に述べたような 出現した瞬間に攻撃モーションに入ってるような理不尽な子は一旦適当なところを撃ってスタンさせてから弱点を撃つという戦法が使えます。

「ドキドキモード」も健在ですが、1作目が「身体のいろんな場所を凝視してショットを打ち込む」という攻撃方法であったのに対して 今回は「弱点の部位をドラッグで撫でたりクリックで触ったりして昇天させるというシステムに変更されています。 ただし、ラスボス戦だけはなぜか 1 作目仕様のドキドキモードで、しかも何の説明もありません。 そのせいである特定のボスだけは知らないと倒しようが無くて詰むという有様になります。どうなのよこれ。

ぎゃる☆がん VR

「だぶるぴーす」のスコアアタックモードをベースに VR に対応させたスピンオフというか技術デモ的なゲームです。 VR なだけに 360 度あらゆる方向から襲ってくる女の子と戦うことになります。

ただこれまでのシリーズが強制的に移動するレールシューターだったのに対して、今回はプレイヤーが好きな方向を向けるようになったので ガンシューならではのゲーム的な嘘ができなくなったのがゲームを単調にしてしまっているような気がします。 具体的には遠くを走っていた子が急に目の前に現れたり、出現した瞬間に攻撃モーションに入っていて即座に対応しなければならなかったりという状況が起こらず、 遠くに現れたのを順に撃つだけになってしまいました。

ゲームシステムとしては通常のショットに加えて、ミニくろなを吸い込むサブ武器の「デビルスイーパー」が追加されました。 ミニくろなを女の子から引き剥がしたらそのまま撃つより吸い込んだほうが高得点、なのですが、 デビルスイーパーにリスクがないので撃つという選択肢自体がありえないレベルなんですよね。

しかしぶっちゃけ、ゲームシステムはまるごと 2 に引き継がれているので、いまさらこれを買う必要はないです。 というか、照準のトラッキングはガタガタだわロードが信じられないほど重いわで何をどうすればこんなことになるの?ってレベルなので 普通にゲームするのも苦痛です。

ぎゃる☆がん 2

4 作目にして初のナンバリングタイトルです。なぜナンバリングになったかと言うとこのゲームから大幅にゲームシステムが変更されたからとのこと。

ゲームシステムはぎゃる☆がん VR と同様に 360 度あらゆる方向から襲ってくる女の子を昇天させていきます。 そのため VR と同様、ゲーム自体が単調になっていて難易度もかなり下がっています。

また、これまでのドキドキモードが廃止され、変わりに女の子の顔に近づく (VR の場合)、顔をズームする (マウス or ゲームパッドの場合) 状態を一定時間維持すると 周囲の女の子もろとも昇天させられる「メガハート (目が♡)」昇天になる…のですが、発動が遅すぎて正直使い物にならないかと。

使用できる武器は VR と同じく通常のショットとデビルスイーパーですが、デビルスイーパーで女の子の服を吸い込めば 恥ずかしさのあまり一撃で昇天できるという要素が追加されました。 ただし、服を吸い込んで昇天させた場合はスコアが加算されないというリスクもあるのでスコアアタックの場合は要注意です。 逆に服が脱げる前に吸い込むのをやめれば女の子が一瞬スタンした状態になるので、囲まれた状態からチャンスを作るのに役立てることが出来ます。

今作は正式に DLC で VR ヘッドセットに対応したというのも大きな特徴です。「ぎゃる☆がん VR」と違ってロードがまともな速度になっていて、 照準もちゃんとした精度になっていてまともにプレイ可能です。 頭の向きを変えれば 360 度どの方向も向けるのは勿論、自分自身がリアル空間を移動すれば立ち位置を移動することが出来るので、 自室のシーンで女の子の後ろに回り込んで眺めるということも出来ます。


もちろんリアルで伏せればスカートを下から覗き込むことが出来る…のですが、コンシューマの規制の都合か、ある程度近距離でぱんつを覗き込むような向きになると 強制的に画面が暗転してしまいます。 それはまだいいとして、致命的な問題としては今作では女の子の近接攻撃に「押し倒して股間を踏みつける」というものがあり、 VR モードでこれを食らうと画面が暗転してしまって何もできなくなってしまうのです。

つーかテストプレイしてておかしいと思わなかったのかこれ??

あと、従来のギャラリーモードに相当するのが「防衛ミッションなどで女の子の連絡先をゲットして呼び出す」になったのですが、 女の子のプロフィールを見るのにいちいち呼び出さなきゃならないのが面倒くさすぎる……。 立ち絵は全体の枚数が少ないせいか、後で見返すモードそのものがなくなっています。 最悪なのは連絡先の取得状況もゲーム進行のデータに含まれているので、ニューゲームするとこれまで収集した女の子の連絡先も全て削除されます。 意味がわからん。

今作の地味な改善点としては、「だぶるぴーす」から導入された女の子の服装変更に対して、女の子ごとの装備可能な衣装の制限がなくなりました。


このようにくろなとりーすの衣装を交換したりということも出来てしまいます。

逆に重大な改悪点としては、スコアアタックモードのステージが何故か全て夕方であるということです。 見づらい上に薄暗くて辛気臭いことこの上ない!

そして今作から通常のガンシューのステージの他に、ステージ中に隠れた目標のアイテムを見つける「探索ミッション」と ミニくろなの攻撃から女の子を守る「防衛ミッション」が追加されたのですが、どちらもプレイするのが苦痛なレベルでクソつまらない。

探索ミッションはステージ中に散らばったオブジェクトをデビルスイーパーで撤去しながら探しものを見つけるのですが、 はっきり行って実装したものの使いみちがないリーン (頭を動かして障害物の影から覗き込む FPS でよくある動作) を無理やり使わせたかっただけにしか見えないし、 防衛ミッションはひたすら単調で退屈な上にやたらと長くていつになったら終わるのかも判らないのが本当に苦痛。


ちなみに、りたーんず(1)〜だぶるぴーす〜 2 は全て同じ学校が舞台で、時系列的にもだぶるぴーすと 2 が同時期、りたーんず はその 1 年前なので 1 に登場したモブ女子の一年生、二年生の大部分と教師は共通して登場します。 三年生であるにも関わらずシリーズ全作品に登場する「ダブりの柳田先輩」を比較してみると、 1 は若干面長で、だぶるぴーすで若干丸顔になり、2 で顔つきが全体的に幼くなっているように見えます。

1 とだぶるぴーす以降で制服のデザインが違うのですが、公式設定でこの学校は 1 年毎に制服のデザインが変更されて買い直しになるそうです。 ひどくない?「ドキドキカーニバル」で家が貧乏なので美術部なのに絵の具が変えない子がいたんだけど大丈夫?


1 のドキドキカーニバルで初登場し、だぶるぴーすで主人公のパートナーになった天使「えころ」も大分デザインが変わっていますね。 ドキドキカーニバルではひたすら主人公を罵倒していたのに対して、だぶるぴーすでは自分のやらかしの責任で主人公をナビゲートすることになったという 立ち位置の違いはあるのですが、大分顔つきが柔らかくなっています。

というか私はだぶるぴーすから始めたので、1 は何その生え際…ってなりました (笑)

この二人は残念ながら 2 には登場せず、一説には二人のギャラが払えないからだと噂されていたのですが、 モブ女子含めて 30 人以上声優がいるのにそんなもん些細な差だろうと思うので多分違います (笑) ちなみにこの二人の声優は堀江由衣さんと田村ゆかりさんですが、モブ女子のなかに何気に椎名へきるさんがいるのな。

Gal Guardians Demon Purge

「だぶるぴーす」のヒロインである神園姉妹が主人公のスピンオフ作品。 ちなみにデフォルト言語が日本語の場合は何故かタイトルが違って「グリム・ガーディアンズ」になっています。

悪魔城ドラキュラ風の横スクロールアクションですが、レビューを見る感じでは魔界村の要素も多分に含まれているとか? というか、開発元のインティ・クリエイツはロックマンやガンヴォルトという横スクロールアクションのシリーズをよく作っているので 本来はこちらが本業なんでしょうね。これの後に出た「幻日のヨハネ」のスピンオフも似たようなシステムだし。

レトロゲーリスペクトでキャラクタも 8 ビット風の全て荒いドットで描かれています。 舞台がくろなのやらかしで魔界と融合した桜咲第三高校 (ぎゃる☆がんシリーズ共通の舞台) なだけに、 ぎゃる☆がんシリーズに登場するモブの女の子達が救出対象として登場するのですが顔 CG 以外はドット絵です。

ここのメーカーのファンには大歓迎要素なんだろうという点は承知の上なのですが、ぎゃる☆がんのスピンオフを期待する場合はやらなくていいかなと。 率直に言ってせっかくのぎゃる☆がんのキャラをわざわざレゲー風の荒いドット絵なんかで見たくないんですけど…… それにレゲーリスペクトなのはいいんですが、何をやるにもワンテンポ動きが止まるイライラする操作性までリスペクトしなくていいよ!

単純にゲームシステムとしてもかなり疑問が残る作りで、もしかするとボツになった他のゲームを流用して作ってないか?と思えてしまいます。 プレイヤーとして使える 2 人の姉妹は

という特徴を持っています。 普通体力逆じゃね?妹の方は初期状態だと2発当たれば死ぬ状態で体力ゲージ自体意味がないレベルだし、 姉の銃 (退魔サブマシンガン) は初期状態で 100 発ごとにリロードなんですが、雑魚 1 匹倒すのに 40 発 (中型の雑魚に至っては 80 発) 当てなきゃならないので 基本雑魚 1 匹倒すごとにリロードしなきゃならなくて進行の遅さにひたすらイライラしっぱなしです。

片方が死ぬともう片方のキャラクタで再スタートになって、死んだ場所まで到達して蘇生できれば残機が減らないというシステムはいいんですけど、 だいたい死ぬのってギミックの処理ミスなので、死んだらもう一方のキャラではそこまで到達できないんですよね…… ボス戦で死んだ場合は一方が死んだらもう一方で救出して〜を繰り返して残機を減らさずに無限にリトライできるのですが、 ボスの体力は最初からやり直しなのでゾンビアタック出来るわけでもなく、一方で残機は何かと増えまくるのでさっさと自殺してやり直したほうが早いという。

ついでに言うと一枚絵を後から見られるモード的なものは「ぎゃる☆がん 2」と同様に無くなってしまっているんですが インティ的にはギャラリーモードは廃止の方向で行きたいんでしょうか。

あとすっげー気になったんですけど、藤田さんくろなの演技完全に忘れてません? イラストの頭身が他作品より高めなのでそれに合わせたのかと思ったんですが、声だけ聞いたら誰だお前ー!?状態です。