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今年最後に何かやった

今年がもう終わろうという時期になって、今年何をやったかという記憶がまるでないことに気づいたが1年の約半分を東京で浪費したのだから仕方がないよね。 そんな事よりも、以前買って放置していた AMD の APU 内蔵ファンレスマザーボード、A68N-5000 をようやく組み込みました。 前に組んだ E-350 の静音PCでマザーボードだけ交換するのが最も手っ取り早いのですが、せっかくなのでケースも新しく買って、 電源をこれまた以前買ったまま放置していたアビーのACアダプタにして、今使ってるHDDを移動させることにしました。

BeforeAfter
ケース IN WIN WAVY II Cubitek Mini-Cube
マザーボード ASUS E35M1-I deluxe BIOSTAR A68N-5000
オンボードCPU AMD E-350 (1.6GHz Dual) AMD A4-5000 (1.5GHz Quad)
オンボードGPU Radeon HD6310 (DirectX11) Radeon HD8330 (DirectX11)
オンボードじゃないRAM 8GB (DDR3-1033) 16GB (DDR3-1600)
ストレージSSD 128GB + HDD 250GB
OSWin7 Untimate x64

右側が新しいPC。光学ドライブ用のベイがないので、すっきりしたデザインになっています。 また、電源とHDDアクセスランプのLEDが小さくて暗めなのも個人的には好印象。 最近のは必要もなく高輝度のLEDを使っていて、スリープ状態にしていると点滅がまぶしくて仕方ないので。

こうして並べてみると、幅と高さが5センチプラスになっただけで、ずいぶんと大きく見えます。奥行きはあまり変わっていないのですが。

USB 端子とヘッドホン端子はケース上面です。 USB2 と USB3 が2つずつ使えるものの、USB3 はマザーボード側がピンヘッダを持っていないので使えません。残念。 ちなみにこのケース、おそろしくペラペラなので外付けの光学ドライブを本体の上に置いて使おうとするとスピンアップ時に反響してケース全体で轟音を上げてくれます。

後に書きますが、このケースはHDDが裏面配線なので、本体左右両方のサイドパネルが外せます。 サイドパネルは8点ずつのネジ留めになっているんですが、本体側のフレームに引っ掛けるようなものはなく、 本当にネジ穴が開いているだけのただの板なので、ねじを外すと板がガタンと外れてしまいます。 ただ取り付けの時に8点ずつ止める必要はなくて、一通り環境が出来て当分動かさないのであれば上下左右か四隅の4点だけ留めておけば いきなり外れたりすることは無いと思います。

ケース本体に爪で引っ掛けるタイプはねじを締めるときには楽なんですが、精度がイマイチなケースだと 引っ掛ける段階で一苦労だったりするので、それはそれでよしあしなんですが。

ケース内部の様子。呆れるほどスカスカですが、本来は ATX 電源が入っている部分、写真左下の黒い部分がACアダプタの変換基盤になっているので その分広くなっています。 また、HDD は裏面配線で、ケースの下半分、左右の鍵穴型の穴に専用のネジで裏側から引っ掛けています…が、左下側は普通につけると 信号線の端子がつけられない角度になるですけど、これって設計ミスじゃないですかね? しかたないので、固定せずに転がしてある状態にしています。本体の向きに依存しない SSD ならではの扱いです。

ファンは背面に排気のみをつけました。前のケースで使っていた静音ファンをそのままつけたんですが、なぜかやたらと大きな音になってしまった。 と思いきや、BIOS設定でマザーボードの温度状況によって回転数を変えてくれる設定がありました。 ……AMDの温度センサーがデタラメな値を返すのは昔からよく言われてますけど、ちゃんと夏になったら回ってくれるんだろうな……?

Windows7のエクスペリエンス・インデックスを使用前→使用後で比較すると、 どの要素も順調に向上しているようですが、ストレージだけ落ちています。 同一個体を載せ変えただけなのにどうなってんの!?

せっかく4コアになるのと、ビデオカードも若干向上するのでベンチマークもやってみました。 ベンチマークと言えばよく使われるのが 3DMark、Cinebench とかあたりの海外物とか、 日本でゲーミングPCのベンチマークで最近よく出てくる DQX、FF14 ですが、今回はDQXのデフォルト設定だけでやってみました。 というか高画質設定だと強制終了を食らったのと、FF14 は DirectX9 のインストールを求められたのでやめました。

数字が3倍だからといって単純に性能が3倍というわけではないのですが、ゲームには使えないレベルから 耐え忍べば使えなくもないレベルくらいにはなるようです。

そういえば、新PCへの移行自体は拍子抜けするくらいにスムーズに出来て、念入りにバックアップしたのも無駄だったかなーくらいに思っているのですが、 トラブルとして音が出なくなるという点だけあったので、そのうちまた同じ事象になった時に備えてメモ。

タスクトレイのサウンドのプロパティから Audio Manager を開いて、スピーカーの詳細設定を開き、 ここのフロントパネルジャックの自動検出を無効化しておかないと、背面ジャック(緑色の端子)をフロントスピーカーとして設定しても音声が出力されない。 というかこれって完全にバグなんじゃないですかね。


現世代の APU でファンレス駆動可能なマザーボードとして 2014 年時点では唯一のもので、 E-350/450 の後継として使いたいなら妥当な性能アップ、なおかつ私の環境だけかもしれませんが、 E-350 で正常に再生できなかった動画 (サイズが半端だと再生できない?) や、 電源オフ時に APU がコイル鳴きのような不快なノイズを発していたのが解決したのがありがたいです。 ……が、正直なところ、今から新規にPCを買おうと言う人で静音を優先するなら J1900 などのほうが容易にファンレス環境を構築できるし、 小型PCがいいなら NUC や LIVA のような超小型マシンが手軽に手に入るので、みんな AMD を買うべきだよ!とは言いがたいものがあります。 Socket AM1 のファンレス動作がサポートされるようになればもう少しAPUの強みも出るだろうと思うんですが。 Athlon5350 で TDP 25W なんだからもう少し頑張って欲しいところ。

オンボード用 APU に比べて性能が圧倒的なわけでもなく、ソケットで交換可能とはいえ現時点では実質的に Athlon5350 以外の選択肢はなく、 小型フォームファクタを AM1 中心にするのかと思いきや普通に Socket FM2 の Mini-ITX マザーボードが出ているという。 Socket AM1 を使うメリットが何もなくて本当に何がやりたいの? って思ってしまいます。