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アヘ顔ダブルソリューション


たまには意識高い技術者らしいことを書いてみようと思います。

AWS の技術者資格試験「ソリューションアーキテクト」に合格しました。 合格点は最低 720 点数で私の獲得得点は 729 ……マジギリッギリやんけ !! これあと 1 問落としたら落ちてたレベルですよね ??

いやしかし合格さえすれば得点なんか関係ないのだと言い訳しながらちょっとネットを漁ってみると、 うん……なんだ、ソリューションアーキテクトって一般的には 1 週間くらい勉強したら 非エンジニアでも900 点台 (1000 点満点) くらい余裕で取れるものなんですね…… うん知ってた。AWS の資格群の中でこれとクラウドプラクティショナだけ実務経験について触れてなかったのでそんなもんだろうなとは思ってた。 半年くらい勉強したんだけどな……。


試験勉強は定番のパターンで AWS 公式のサービス説明と blackbelt、後はクラスメソッド社の公開してる解説がかなり詳細、かつわかりやすくて大いに参考になりました。 基本的には無料で手に入る範囲で合格可能なレベルの知識は得られるという事になります。

参考書は立ち読みした感じサービス全般の概要を広く浅く押さえてる (ように見えた) 一夜漬け AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 直前対策テキスト を買ってみたのですが、 率直に言って外れでしたな。 広く押さえてるように見えて同じサービスをあちこちに何度も何度も書いてみたり、 各サービスを AWS の基本概念である「Well Architected Framework」の各要素ごと触れているのかと思いきやそういうわけでも無し。 素直にド定番の黒本買っときゃよかった。

まあ謎構成になってる理由は AWS 公式や Udemy の模擬試験をやってると (察し) という感じですが、 それはそうと説明文どころか図まで AWS 公式のドキュメント丸写しなのが散見してるのはいいんですかこれ。

あとは Udemy で模擬試験を解きまくる感じでした。

Udemy はしょっちゅう割引してるのでその時に試験問題だけ買うのがいいですね。 基本問題 + 高難易度4種 + 新バージョンの追加要素特化 が各 65 問でセール中とかクーポンが使える時だと 1000 円代で買えるし 何度でも解き放題で問題ごとの解説付きなので、実際に試験を受ける気が無くても勉強の手掛かりとしていいと思います。 問題が完全に固定でシャッフルとかされないのが残念ですが、さすがにそこまで求めるのは贅沢すぎるというものですね。

問題の質としてはメジャーなサービスはもちろんとして、ちゃんとサービス解説を読まないと出てこないようなオプション機能まで 広く押さえられていて、少なくとも用語やサービス、オプション機能のうろ覚えを潰せる程度には役に立つと思います。 ただまあ高難易度問題に関してはこれが解けたところで本番の試験の足しにはならないんじゃねえかなと。

というか CIDR の範囲なんか AWS 関係ねえじゃんとかマルチ AZ 構成で配置するインスタンスは何台か問題どんだけ好きなんだよとか、

「問:バッチ処理で実行される発注処理が完了しないというクレームが上がっている、考えられる理由は何か」

「答:クレームを入れた客が手動操作の必要な処理を忘れていたから」

とかなめてんのかレベルの問題を平気で入れて受講者からの Q&A でボコられてるような出題担当者はとっとと外せよと思うんですけどね。


試験に関してはベンダー系試験のご多分にもれず全国のビジネススクールや専門学校、パソコン教室なんかで受けられる オンライン配信された試験を PC で解くタイプです。 受験可能な日は会場によって違うのですが、私が受験した会場では クラウドプラクティショナは平日のみだったのに対してソリューションアーキテクトは日祝日のみという謎のスケジュールでした。 会社員としては後者の方が都合が良いので助かりましたが。 試験会場によっては Web カメラ経由で外人の試験監督に監視されながらと聞いて恐々としながら挑んだのですが、 いつものピアソン VUE の会場では普通に無人の教室の中で他試験の受験者と入り混じって試験でした。

試験時間は 65 問で 140 分、時間が余りまくるかと思いきや全くそんな事はありませんでした。 ちょっとでも迷ったらさっさと後回しにして解けるところから解かないと時間切れになる危険もあります。

というか試験問題、一応日本語ではあるのですが必ず「English」ボタンを押して問題文を比較した方が良いです。 LPIC や OJC (Oracle Java) も同様に和訳した問題文と原文との比較可能で怪しいときは原文で確認できたのですが AWS は翻訳の質が飛びぬけて酷いと思いました。

あるサービスのどのクラスを選択すれば良いかを選択する問題で選択肢内のクラス指定が日本文では抜け落ちていたりとか、 「オートスケーリングに RDS を使用する」ってどういう事よと原文を見ると "RDS with Auto Scaling" って意味違ぇ! と突っ込むこともあり、試験問題が成立しなくなるレベルの致命的な誤りがそのままリリースされてるのは呆れました。

というか自社の資格試験なのにボランティアに丸投げでレビューしてないのかよと、 Amazon に限った話ではないけど外資系の日本法人はマジ仕事しねぇな。