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スズキ エブリイ


以前エブリイバンをを借りようとしていたけど お出しされたのはハイゼットバン だったのですが、今度こそエブリイバンを借りることが出来ました。 別途記事を書くほどには載っていないので日記としてここに残します。

グレードは PA、5AGS でした。レンタカーで AGS なんて珍しいと思ったんですが 4AT より AGS の方が安いんですね。


商用車の廉価グレードなので快適装備が大幅に省略されています。 2015年発売のモデルでクルクル式の窓を見ることになるとは思いませんでしたよ。 この手の車はエンジンを切った状態で作業することも多々あるのでエンジンを切らなくても窓を開け閉めできるのは地味に助かります。


レビューサイトなんかを見るとペダルのオフセットを指摘している人がいましたが 確かにタイヤハウスが飛び出しているせいでアクセル、ブレーキはかなり左寄りになっていて、 ブレーキペダルがステアリングシャフトの真下くらいの位置にあるのでブレーキを踏むときは若干腰を捻る姿勢になります。 私が普段載っているツインも同じ理由でペダルがオフセットしているので気になりませんでしたが、 普段載っている車が快適な広い車の場合は踏みにくくて場合によっては危険かもしれません。

AGS の操作感覚について、前にアルトに乗ったときもそうでしたが操作自体に関しては 回転数がいい感じに上がったところでアクセルを離せばシフトアップするので クラッチ操作を省略した MT の操作を意識すればかなりイメージ通りの動作になると思います。 ただ、アルトよりもさらにローギアードなせいかシフトアップのタイミングはかなり早く、 50km/h 前後でもう 5 速まで上がってしまうので高速道路の 80 ~ 100km/h の速度帯となると かなり高めの回転数で回すことになります。

どうしてもタイミングが合わなければマニュアルモードでシフトアップ/ダウンのタイミングを自分で指定することも出来ます。 インパネシフトの L 字型のシフトレバーはやけに重くて操作しづらいのが難ですが……

60km/h80km/h100km/h
JOINターボ (MT)243132424052
JOINターボ (AT)221829583697
PA (AGS)303940525065

今回乗った AGS と、買い替え検討中の最上位グレード、JOIN ターボの速度ごとの回転数を単純計算しました。 というか貨物用なのでトルク重視の変速比なのはわかるんですがこれ計算間違ってる ? いくらなんでも高速で普通に出すであろうスピードで 5000 回転っておかしくない ??

それはそうと MT の方が AT よりも低回転で速度出せるのかと思ったんですけど今時は AT の方がブン回さずに走れるようになってるんですね。 MT で 100km/h 出したときの回転数が今回乗った AGS の 80km/h くらいに相当するようですが、 そう考えると極力 80~90km/h を維持すれば許容量の騒音レベルに収まりそうな気がします。

思いっきり箱型の車で荷室を広く確保する都合上運転席がギリギリまで前に出ているので、 見切りはかなり良いはずなのですが、視点が高いので寄せたつもりでも意外と寄れてないとか 後ろを向いても後端が遠くて車体の向きや後退時の限界が判りづらい……と思いました。 フェリーに乗せるときに寄せ方が足りなくて、一度後退してもう一度寄せなおすよう指示されたのはちょっと恥ずかしかった……。 ただ、普段載ってるのが全長 2.7m のツイン ※ だからそう思うのであって、 軽枠の全長 3.4m で遠いとか言ってたら他の車何にも乗れませんわな。 こないだ乗ったソリオだって全長 3.7m だし。

※ 諸元から見るとエブリイは荷室長約 1.9m、ツインはシートと車両後端の距離が約 0.8m。倍以上あるんだからそりゃ遠く見える。


廉価グレードは後部座席を折りたたむとツライチの荷室になります。 最上位の JOIN 系はシートが若干上等な代わりにツライチにはならず、シート部分は斜めになるようでそこは残念。 折りたたみの手順は前に乗ったハイゼットより簡単で、シート下のゴムシートをどけなくても畳んだ状態にできて そこは助かりました。クソ寒い駐車場の中で試行錯誤するのは辛い。

シートの関節部には若干隙間がありますが、上にゴムシートが敷かれているので 荷物を載せる分には隙間に落ちてしまう心配はありません。車中泊で使う場合はこの上に (あるいはこのシート自体を取り除いて) 人間向けのシートを敷くことになるのでやはり大した問題にはならないでしょう。

なお、このゴムシートの下はすぐ鉄板なので上に直接座ると下から冬の冷気がモロに上がってきて寒さで尻が破裂するかと思いましたが、 毛布を持ち込んで敷いてみたところゴムと鉄の殺伐とした感触がほぼ解消されました。 本格的に車中泊にするならマットレスでも敷いた方がいいですが、車内で休憩、あるいは何らかの作業スペースを確保したい程度で良ければ 毛布とかレジャー用の断熱シートで十分快適です。

今回の道のりはほぼ高速で 479.8km、返却直前の給油量が 23.81l なので単純計算の燃費は約 20.2km/l、 カタログ燃費よりややいい感じですね。