ちょいとパソ
※今回使用している画面キャプチャの画像は、伊藤栄一郎氏作成の「CaptCE」を使用して取得しました。 ちなみに、HPC/Pro用ですが、ちょいパソでも問題なく使用できます。先日現世に還った際に日本橋で買ったWindowsCE端末「ちょいパソ」をいじっております。 しかしなんでAndroidではなく、今更わざわざライセンス料のかかるWindowsCEなのか。 まぁ何故かターミナルサーバの設定項目があったり、母艦と接続の手段が無いのにActiveSyncがあったりと 明らかにハードウェア構成とプラットフォームが一致していないところを見ると、海賊版ライセンス臭いですな。 本体の裏側に貼ってあるシリアルコード入りのラベルが、妙にしょぼくて怪しさ炸裂です(笑)
ちなみにUSB端子はついていますが、AB端子ではないホスト専用なのでPCとのActiveSync接続はできません。
CPUはARMの300MHz。WILLCOM03が520MHz、PocketPC2003のiPAQ h2210でも420MHzである事を踏まえると、いかに低性能であるかおわかりいただけるかと。 キーボードは強引に日本語配列にマッピングし直してますが、これ英語配列のままのほうが使いやすかったんじゃないか?
画面はWVGA(800*480)で、アドエスや03と一緒なのですが、dpi値が普通なのでそれなりの広さで使えます。 とはいえ狭いものは狭い。せめて800*600ならもうちょっと使い道もできるだろうに。 Bluetoothのドングルが認識できりゃActiveSyncでデバッグ接続できそうですが、多分無理だろうなぁ。
USB端子は3ポートついていて、とりあえずマウス、キーボード、USBメモリが認識するのを確認しました。 まぁ普通に使う分にはこれだけあれば十分でしょう。 ただ、マウスはカーソルの移動速度を設定できない上に標準の速度が微妙な感じであまり快適には使えません。 あと、GPSやBluetoothが認識できれば実用性が増すというものですが、また未確認です。 LANは有線、無線とも使えますが、有線側は活線挿抜が正しく動作しないのか、電源on時にケーブルを挿してもリンクしないことがあります。
非常に残念なのは、せっかくのWindowsCEなのに電源管理周りがまるで実装されてなくて、スタンバイに落とせないことですね。 これがあればPDA最大のアドバンテージである「一瞬起動」が活かせたというのに。あとバックライトの輝度が調整できないので眩しくていかん。
標準状態でPocketWordがインストールされているのですが、他のOfficeソフトは微妙な差し替えソフトになっています。 画像のExcelもPocketExcelではなく、SpreadCEなる謎のソフトが。ていうか1999年て。 それ以外にも、WinRARはそのまま、メールソフトのnPOP、動画再生ソフトのCorePlayerが名前を変えて入っています。 まぁフリーソフトを入れてるとは書いてありますけど、名前を変える必要はあるのか。無断で入れてるのかね。
アプリの互換性としては、とりあえずH/PC時代のアプリは動きます。 なので、カスタマイズに備えてGSFinderやTascalRegeditなどはまず最初に入れておくべきでしょう。
テキストエディタはあまりメジャーどころではありませんが「Ng for Win32」のSKK対応版を入れてみました。 これなら何故か標準のキーアサインが変更されてるIMEを使わずに日本語入力できます。 また、MLサイズの辞書を使ってみましたが、十分実用的な速度で起動します。
WindowsMobile用アプリもとりあえずは動作するようです。私が作った「画像ビューア」は動きました。 あと、「Pocket putty」が動作したので、ファイルサーバのコンソールくらいには使えそうです。
なぜかWinRARが入ってるので、実行ファイルをzip圧縮で配布してるアプリは問題なく使えると思うんですが、 WindowsMobile用のインストーラをcabで配布してるのはどうなんでしょ。
.net Compact FrameworkはWindowsフォルダ内に.netCFのdllが置かれてるんですが、なぜか正常に動作しませんでした。 ためしに「画像ビューア」のCompact Framework版を起動してみたところ、TypeLoadExceptionなる謎の例外が! ってか入らないと「.net VNC Viewer」が使えないではないか。