フジグランドマスター
中四国に展開する「フジグラン」というショッピングモールがありますが、 私は先日 2021 年 9 月にフジグラン全店踏破を達成したことをご報告します。
まあ踏破したからなんだって話ではあるのですが、ドライブするのに適当な目標地点を設定するとひと味違う達成感があるものです。 ゲームみたく達成の実績でも解放されればいいのですが、いっそのことそういうアプリを自分で作るのもアリな気がしてきました。 判定方法を実装するのが面倒くさくなってオール自己申告になるというオチまで既に見えてますが。
2021 年時点で 32 店舗あるのですが、いざ行ってみると店舗によって特徴あって面白いなと思いました。
まずはグランなフジという名前通り、相応の規模のショッピングモールになっている店舗。
エミフル MASAKI は別格として県庁所在地の都市部ど真ん中にある
松山店、
広島店はやはりかなりの規模です。
都市部ど真ん中の一等地とまではいかないものの大規模に展開しているところでは広島県福山市の
神辺店がいい感じでした。
地図上の平面距離だと福山市と隣接しているので車があるならそっちに出かけたほうが賑わっているのでは?と思っていたのですが
いざ行ってみると神辺から福山は山に隔たれててルートが意外と少なくて、しかもナビに頼りっきりだとクソみたいな裏道に案内されたりするので
そりゃ神辺に大規模店舗を展開してくれるとありがたいよなとなりました。
それにしても何をどう間違えればカンデオホテルを目的地にして EM 菌製造工場に案内されるんだ Android Auto 先生よ。 つーか EM 菌の布教って 2021 年にもなって未だに続いてたのな。
昔はそこそこ賑わっていたと思うのですが、イオンモールと競合して寂れつつある店舗があります。
今治店や
新居浜店がそのパターンですが、とくに今治店はもともと幹線道路からのアクセスがいまいちな場所だった上に、
イオンモール今治新都市が休日渋滞も余裕でさばける場所に開店してしまったので挽回はかなり厳しい模様です。
というか 2021 年 9 月にイオングループへの合併が決定したので、競合で苦境に立たされている店舗の未来はますます厳しくなると思います。
そういうタイプの店舗としては
高知店もイオンモール高知と割と近いのですが割と頑張ってる感があるのは街中の一等地だからでしょうか。
イオンと競合といえばグラン川之江店と競合しているイオンタウン川之江がありますが、 行ってみた当時は両方共なんか微妙な感じに寂れていておつらい気分になった思い出があります。 イオンタウンは 2021 年にリニューアルしたらしいので、またどこかの機会に行ってみたいものです。
都市計画にうまいこと入り込んだタイプの店舗で印象に残ってるのは
緑井店、
高揚店です。
緑井店は店舗の規模自体は普通ですが隣接する天満屋などのテナントと連絡していい感じにショッピングモール的なエリアになっています。
また高層マンション直結で住民の皆様のお買い物がクソ便利、山陽道広島 IC と JR の駅もすぐそばにあってマイカー派、公共交通機関派のどちらにも
至れり尽くせりの模範的複合施設ですね! JR が可部線なのはアレですが!
高揚店は昭和の時代に乱立したニュータウン計画の一つである高陽ニュータウン内の商業施設です。 広場を囲うように複数の店舗が配置されていて、そのうちの一つがフジグランになっていてガワの統一感がいい感じなのですが 肝心の中身がニュータウンの高齢化と人口減少で微妙に寂れた感じになってるのがおつらい……
あと駐車場が初見殺しすぎるのがなんとも。ストリートビューだと道路から入ってすぐ右下りになってるのが確認しやすいのですが、
自動車の視点で見ると下り斜面になってる部分が見えなくて工事中の崖かな?となってるんですよね。。。
おそらくこちらは臨時駐車場扱いで、東側にもっと広い平面駐車場があるので普通はそちらを使うんでしょう。
岩国店は駅前通りのアーケードの端にあって商店街の歴史と共に歩んできたような店舗なのですが、
車社会による駅前通りの衰退とも共に歩んできたような現状がちょっと寂しい気持ちになりました。
平面の床面積が狭いのをカバーするために食品館が2フロアに分かれていたり、
その一方でフロアの大部分がごっそり休憩スペースになっていたり (テナント入れ替えのための一時的な配置かもしれませんが) するのはううん…って感じです。
一方、場所が悪かったのか街自体が衰退しつつあるのか、いずれにせよ残念な感じの印象だったのは
北浜店、
大洲店、
川之江店。
大洲は駅前のわりかしいい場所なんですが、肝心の駅が…という感じですし、北浜店は買い物に行くなら駅前でそこそこ繁盛しているフジ八幡浜店だし
ちょっと休日に外食しようってならすぐそばの道の駅のほうが食堂が充実してるしというかなり残念な有様でした。
とまあ、評論家気取ってコメント並べるだけなら簡単なんですが、出店時点からの歴史を辿るともっと見えてくるものもあるんだろうなぁと思ったフジグラン巡りの旅だったのでした。