ソリオに乗った

外観 -Driver's View-


元々はワゴンRの派生モデルから出発した2列シート、5人乗りのミニバンです。 5ナンバー枠いっぱいではなく一回り小さいサイズにしているのはスズキ自身もアピールしているところで、 シルエットからはそう見えないのですが全幅、全長についてはイグニスやクロスビーと同クラスです。

Originally it is a 5-seat model that expands the dimensions of mini vehicles. Rather than using the default dimensions to the maximum, the size is small enough to make driving easier.

室内はそう思えないほど広くて快適でしたが確かに幅に関してはスイフトと比べると あからさまに狭いことがわかります。

The room is large and comfortable, but the driver's seat is smaller than the B segment.





運転席、助手席のドアは通常のドアでリアドアは左右とも電動スライドドアです。

The rear seat doors are sliding and operate automatically and electrically.

フロントドアは2段階に開くタイプではなく、手で押さえながら開かないと一気にがばっと開ききってしまうのは残念です。




運転席から -Driver's View-


そういえば運転席全体の写真を撮るのを忘れていました。 それはさておき、メーターは 2015 年のモデルからはセンターメーターです。 青基調のデザインで、最近の車にしては珍しくタコメーターがついています。 ストロングハイブリッドのモデルではタコメーターは液晶ディスプレイ内の表示で、 左側はモーター出力のメーターになるらしいです。

The speedometer is installed in the center of the car. Unusual for a modern car, it is equipped with a tachometer. In higher grades, the tachometer is not a physical type, but appears on the liquid crystal display.



インパネにはシフトレバーとエアコンのスイッチ。 トランスミッションが AGS のストリングハイブリットモデルではシフトレバーの一番下は マニュアルモードなのですが、この車では残念ながらありません。



エンジンスタートはプッシュボタン式です。 スタートスイッチの下には各種補助機能のオン/オフの切り替えスイッチが並んでいます。

To start the engine, press the start button instead of turning the key. In addition, buttons to enable / disable each sensor are arranged.



運転席脇にはスライドドアのリモート操作スイッチがついています。 押すと開くことができますがもう一度押しても閉まりません。 そこはちょっと中途半端な気がします。

Next to the handle is a button that opens the sliding door. The door opens when pressed, but does not close when pressed again. I think this specification is inadequate.



ソリオは多彩な収納スペースもウリの一つです。 メーターがセンターメーターになのでハンドル奥のスペースがそのまま収納スペースとして活用されています。 見るからにスマホスタンドを置いてくれと言わんばかりのスペースですね。



実際にスマホスタンドを置いてしまうと、このように収納スペースの蓋を開いたときに大惨事になるわけですが。 なお、メーカーオプションのビルトイン ETC を付けた場合は本体がここの収納スペース内に格納されます。 目立たない場所なので、レンタカーを借りた場合はカードを抜き忘れたまま返却しないように注意です。



Aピラーは細いピラー2本で構成されています。 おかげでこのように斜め前の死角を軽減することができています。

In order to secure the front view, the A pillar is composed of two thin pillars.





ルームミラーは普通のものですが、防眩加工されているので色が滲んで見えるのが個人的に苦手です。


後部座席と荷室 -Rear Seat and Luggage Space-

シートアレンジについては公式サイトやレビューサイト (笑) でも散々語られているので、 個人的に気になっていた後部座席を折りたたんだ時の使い勝手について試してみました。


後部座席のシートアレンジについては気になっていたので現物を色々いじれたのは大変ありがたいものでした。 この写真はシートを折りたたんだ状態で、奥のシートは一番後ろ、手前のシートは一番前に設定しています。

The photo was taken with the rear seat folded. The back seat slides the seat to the back. The front seat is slid forward.



折りたたんだ状態で後部座席の背面、後部座席とラゲッジスペースの段差を埋める板状のパーツは それぞれ硬質樹脂製なのでよっぽどのクソデブでなければ乗っても大丈夫です。 少なくとも私 (約 55kg) が載ってもきしんだり曲がったりすることはありませんでした。

Since the floor of the luggage space is made of hard resin, heavy items can be placed on it.



ただし段差埋めパーツの下はこのような空洞になっているので、あまり極端に重量がかかると いたが割れてしまう可能性があるので要注意です。 車中泊に使用する際には膝立てで歩いたりして一転に体重がかかるのは避けた方が良いです。 また、公式サイトの写真のように自転車を載せたりする場合にはスタンドの位置を調整して 下が空洞の場所に置かないようにするのが良いでしょう。

The plate-like parts that fill the steps of the seat are hollow underneath, so extremely heavy items should not be placed on them. There is a sample photo with a bicycle on the official website, but when you actually put it on, you should check the fixed position.



折りたたんだ状態の後部座席を見ると、一応背もたれの両脇は座面に密着するので 似非フルフラットのような座席背面にかかる重さをフレームの関節部分だけで支えるという事は無いように見えます。 ただ、商用車のシートのように床面と直接接する支柱は入っていないのであまり端に極端な重さをかけないほうが安全です。

When the seat is folded, the backrest and the seating surface are in contact with each other, so the structure can withstand heavy objects. However, the support is not secured like a commercial vehicle, so care must be taken when carrying heavy objects.



シートの状態ごとの大体のサイズを測ってみました。 上から

ですが、測り方が雑なので誤差はありまくりです。

The dimension of each place for each state of the sheet was measured.

Since the measurement method is not accurate, the error is extremely large. However, it is a reference for how much space can be secured in practice.



後部座席を一番後ろに寄せた状態で座ってみました。 床面に胡坐をかいて直接座れるくらいの広さが確保できるので広々です。 手前に見えている白い物体は椅子に座っている私の脚ですが、膝の位置からも十分に余裕がることがわかると思います。

I tried to sit down by sliding the back seat all the way back. The floor is then wide enough to sit directly.

ちなみに、前に見えている折りたたんだ助手席の背面は平らにならないので、シート状に物を置くことはできません。 また、カップホルダー兼テーブルは取り外しできないので、車中泊の就寝スペースには利用できないと思った方が良いです。



後部座席はパワースライドドアなので、ドアハンドル部分を握るだけでドアが開きます。 同様に、開いた状態でドアハンドルを握ると閉まります。

The rear seat door is electric, so the door automatically opens when you grab the handle. If the handle is held open, the door closes.



ラゲッジスペースにもアクセサリーソケットとして電源が確保されているので、 運転席側の電源をレー探やドライブレコーダーなどに使ってしまっている場合は スマホの重電にこちら側のソケットを使うのも手です。

A room light and a power socket are installed in the rear luggage space. If the power socket of the driver's seat is used with a drive recorder, this socket can be used to charge a smartphone or the like.



ラゲッジスペースの頭上からシートベルトが伸びています。 ソリオは 5 人乗りなので後席中央の人が使うためのベルトなのですが、 5 : 5 分割のシートで3人乗るのはちょっと無理が無いですかね…?

The rear seat is designed to seat three people, and the seat belt of the center seat is pulled out from the ceiling. However, the rear seat is a splittable structure in the center, so the center seat will not be practical.


運転した感想 -Driving Impressions-

運転していて、エンジン音がとても静かなのが印象的でした。 一般道を走る 40km/h ~ 60km/h くらいの速度域では 1500回転以下、 踏んで加速している時でも 2000回転を超えないくらいに調整されるのでエンジン音が大きくなることがほとんどないように思えました。 高速道路を走るとなるとさすがに 3000回転くらいまで上がるので音が大きくなるのですが、 どちらかというとエンジン音よりロードノイズの方が大きくて気になってきます。

I thought that the engine sound of this car was very quiet. You can hardly hear engine sound on general roads. On highways, engine noise is louder, but road and tire noise is louder than that. This can be done by replacing it with a high-end tire.

低速時のモーターアシストの影響なのかどうかはわかりませんが、一定の踏み具合で加速していくと 40km/h あたりから急に加速が強くなるのは気になりました。この辺りからモーターアシストが切れて エンジン駆動のみになるのでしょうか。

If you step on the accelerator and make a transmission, it will accelerate rapidly around 40km / h. It will be switched from motor assist to engine drive at this speed.

マイルドハイブリッドはアイドリングストップからの発進や低速時の加速に貢献しているとのことなのですが、 それよりも回生ブレーキによるアクセルオフ時の速度調整のやりやすさが良いと思いました。

Solio's “mild hybrid” means that it contributes to acceleration and fuel efficiency at low speeds, but I think that it is more effective to use the regenerative brake to make the principle of accelerator off smoother It was.

前に乗ったハスラーの CVT が低燃費重視に振りすぎてアクセルオフしても全然減速しないマジクソ調整だったので ちゃんと減速してくれることがどれほどありがたいものかと。

ちなみに燃費は 153km 走行で 6.43l、約 23.7km/l でした。 HYBRID MZ のカタログ燃費が 27.8km/l ですが、往路一般道、復路高速道路だったのでまあカタログスペックからかけ離れた数値ではないように思います。 というか 150km 走って燃料計が 1 目盛りしか減らないってマジすごいぜハイブリッド。


ソリオ本体とは関係ないんですが借りた車に搭載されていたナビ。 案内するルートが水色矢印で渋滞情報も非渋滞時のが同じ色で表示されているから ルートが判りづらくてしょうがない。 普通案内ルートは赤とか目立つ色使いませんかね??