お菓子のテーマ館

イベントの目玉のひとつである、菓子細工による美術展示です。 姫路では「菓子細工の姫路城」が展示されていましたが、今回は「菓子細工の厳島神社」でした。 入場40分待ちとか言われたけど、頑張って見てきたよ! しかし写真撮影禁止だったので、残念ながら字ばっかりです;

お菓子の美術館

目玉の厳島神社以外にも「お菓子の美術館」として、個人や団体での工芸菓子の作品が展示されていました。 和菓子は主に花鳥風月をテーマにしたらしい作品が主体、洋菓子は割とフリーダムな感じでしたが、 終戦直後の復興期の広島をテーマにした作品はすごい人混みでしたね。

和菓子の展示に一点だけルフィがいたのはちょっと面白かったですね。 「和菓子が伝統芸能しかできないと思うなよ」って事なんでしょうか。

残念なのは前回は別パビリオンになってた資料展示が同じパビリオンになっていたので、 資料展示の方も撮影禁止になってしまっていたことです。 まぁ美術展示のオマケみたいな規模だったから撮るほどでも…と諦める事はできましたけど。

お菓子のテーマ館

1/15スケールの厳島神社と、神社で行われる祭事を表現した模型展示です。 祭事を行っている人の中に、何気に菓子博のキャラクタたちが混ざっていたりします。 すごい行列ではありましたが、展示自体がかなり大きいので列の動きはかなり早く、 何十分も待たされて動けない、という事はありませんでした。

厳島神社の制作過程がパネル展示されていまして、説明担当の方にお話を聞いたところによると 製作は約一年半かかったそうで、最初は木から作り始めたのですが、 完成から一年以上保存した事になるそうです。

それだけの長期間保存しても腐ったり破損したりしないようにするのは大変だそうですよ? 餅と餡を部品ごとにバランス調整しながら混ぜ合わせて粘土状にして作るそうですが、 餅が多いと割れやすく、餡が多いと成形して十分に乾燥する前にカビが生えるという……

美術展示の順路途中に表示されていた解説によると、工芸和菓子は10年程度の保存が可能だと書かれていたんですが、 それって保存条件が現実を無視したレベルで厳しいんじゃ。

資料展示

前回の資料展示は製菓用具の歴史でしたが、今回は日本の菓子の歴史でした。 縄文時代から菓子の原型になるようなクッキー状の食べ物はあったそうですよ。 嗜好品としての食べ物かどうかは不明らしいですが。

展示会場は体育館だったんですが、入出場通路にマジパン細工による製菓コンテストの応募作品が展示されていました。 どれも通りすがりに見るだけなのはもったいないほど見事な作品でした。漫画の台詞を引用するなら
「これまで食ってきたものをケーキというなら、これはもうおケーキさまさまと言うしかねぇ!」
って感じです。

まぁ細工用のマジパンは加工のしやすさ優先で味はうーん…な感じだそうなので、 食べて美味しいかどうかは微妙ですが。 ちなみに厳島神社も材質的には当然食べられるのですが、味については長期保存のために劣化しきっててまったく美味しくないとの事。