全国お菓子めぐり館~お菓子で百人一首~
都道府県別に展示されている「全国お菓子めぐり館」のうち、京都府の展示は
百人一首をテーマに展示されていました。
数が多いので別ページにしました。
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ
田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ
他の展示が和菓子業界であるのに対し、少数派である洋菓子業界からの出展。
メレンゲ細工による富士の表現です。
田子の浦に映る逆さ富士を含めて造形しているのがミソですね。
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも
花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ
豆菓子なだけに、豆を敷き詰めることで絵を描いています。
ゼリービーンズで星条旗を描く的な感じで。
ちなみに、絵の元になった札が脇に添えられていました。
君がため 春の野に出でて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ
なんだか企画の趣旨をガン無視な気がします…
若菜摘みの要素も雪の要素も見当たらないデスよ??
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは
小倉山 峰の紅葉ば 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ
ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ
由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋のみちかな
ここも企画の趣旨的にかなり微妙な気が…というか「由良の門」は何処へ?
確かに大江山も地域的には近いけども!
大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立
前の「天つ風~」の句と同様に、甘納豆の原料となる豆を敷き詰めて絵を描いています。
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木
なんだかグリグリしてる川霧は、有平糖という飴の一種を使った細工で出来ています。
瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ
風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける